過去を始末しろ 『Enter the Gungeon』
これもお勧めしたい一本。「ゼルダの伝説(FC)」+弾幕シューティングを合わせたようなゲーム。
「ガンジョン」の通り、シューティングに重きを置いている。プレイヤーキャラクターは、ダンジョンで拾った銃とアイテムを使い、敵の弾幕をかいくぐりながらダンジョンを攻略してゆく。ドット絵で可愛い印象と裏腹に、なかなかハードな出来である。
ざっくりとしたストーリーは
「不気味な塔の上に巨大な弾丸が落ちてきて、塔が崩れ去ってしまう。しかしその跡地には、奇跡を可能にする宝《過去を始末できる銃》が眠っていた。砦は長い年月を経て再建され、消し去りたい過去を持つ者たちが、自分の過去を正すため試練に立ち向かう」
というもの。「自分の過ちを銃で撃ちぬく」ってのがちょっとカッコいい。
僕も一丁ほしいです。
プレイヤーキャラクターは「ソルジャー」「パイロット」「プリズナー」「ハンター」の四人。彼らもご多聞に漏れず、消し去りたい過去を持っている。
それぞれに固有の能力があるが、キャラごとに有利不利が感じられないので、好みのキャラを使うといい。
道中、宝箱から銃を拾いながら戦っていくことになるのだが、その種類の多さに驚く。どれも個性的な銃ばかりだ。拳銃、マシンガン、ライフル、ミサイルランチャーとお決まりの武器ももちろんだが、中には銃なのか疑わしいものも結構ある。それぞれ癖があったりと個性豊かなので、プレイしていて飽きが来ない。
まくらじゃん!
回避手段として「ドッチロール」と「ブランク」が用意されている。
ドッチロールは、飛びのき一瞬だが無敵時間が発生する。ブランクはシューティングゲームでいう「ボム」に近い、画面上の敵の弾幕を消し去ってくれている。多くは手に入らないので、頻繁には使えない。だいたいは「ドッチロール」を駆使して気合で避けていくことになる。
よけろ!
ダンジョンの各階層ごとに店があり、アイテムや銃も買える。面白いことに通貨は薬莢だ。敵を倒すと落とすが、あまり手に入らない。アイテムの買い方も重要になってくる。
暴れるとおっちゃんが怒ります。
各階にはボスが待ち構えており、そいつを倒すことで次の階に下りることができる。シューティングゲーム顔負けの弾幕を貼ってくるため中々骨が折れる。出現するボスは各階3体からランダムで選ばれるようで、攻略法を考えるのもこれまた大変。進むごとに弾幕も厚くなり、いやらしい攻撃をしてくる。勘弁してください。
ローグライクではあるが、強い武器が出なくて進めない!ということはないらし。何かしらの救済措置が用意されているので、プレイヤースキルの問題らしい。(例えば、銃を一丁も拾えなかったら店に売り出されるなど)
本作は難しいが、ぽてぽてと動くキャラと、どこか憎めない敵達。そんな彼らと極太レーザーをぶっ放したり、よくわからん銃で撃ち合ったりするのは面白いの一言に尽きる。興味を持ったらぜひプレイしていただきたい。